小説/読了

赤い長靴
江國 香織

文藝春秋 2004-12-10
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赤い長靴。
まっさきに浮かんだのは子ども用の小さなゴムの長靴だった。
自分が使っていたわけではないのに(わたしは黄色い長靴だった)どうしてか。
長靴。いつから履かなくなったんだろう。
雨の日の外出が億劫になったのも同じ頃だ。
益体もないことを考えながら手にとった。
そこで語られる長靴はわたしが考えていたのとはちがうものだったけれど。