小説/読了

廃用身
久坂部 羊

幻冬舎 2003-05
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ぞくぞくした。
ひーえーっ
マジ? ぎええっ!!
声にならない悲鳴をあげながら,幾度も閉じよう,閉じちゃえ,と思いながらも読み通した。
麻痺が強く回復の見込みのない老人の手足を介護する側の負担の軽減と,患者本人の負担の軽減のため,と次々切断としていく医者が主人公。
あるときを境に,その治療法がマスコミに知られ,どんどん追いつめられていく医者。
自分がしているのはなんだ。治療なのか。単なる自己満足か。
そして最後には…。
前半はその医者の視点で,そして後半は医者の手記を一冊の本にまとめようと奔走する編集者の視点で語られる。
恐いけれど確かに面白い本だった。