小説/読了

天使の屍
貫井 徳郎

角川書店
1996-11
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貫井徳郎さんはミステリ作家だ。
ミステリ作家,だよね。え,どこをどう推理?
首をかしげながら読み進む。
「いじめで自殺するなんてただの弱虫だ!」
数分前まで食卓でそんな話をしていた息子が,コンビニへでかけてくると言い置いて家を出たまま帰らない。
心配した父は探しに出かけ。そして古いマンション(だっけな)の屋上から飛び降り死体となった息子発見する。
父の苦悩が始まる。
息子とは血のつながりがない。血のつながりがないから自殺の兆候がつかめなかったのか?
血の繋がりがないから,本気で息子のことを考えていなかった?
自責と煩悶の堂堂巡り。
っていうのがメインで,ちゃんと推理もありました。
面白かったしあっという間だった。
ミステリ仕立てにするのは重たいテーマな気もするけど道具立てとしては重くなりすぎてなかったのでよかったのかも。
タイトルだけが解せなかったけど。