温泉三昧

箱根へ行ってきましたよ。


脅威の晴れ女である母と一緒だったので天気は快晴。云うことなし。
小田原までロマンスカーで出て,登山鉄道で箱根湯元へ。
駅近くの喫茶店で冷たいカフェオレを飲んだ後,自然薯そばを食う。
それから玉簾の滝を観に行き,そこにあった九頭龍大神を祀った社を詣でる。


湯元の駅に戻り登山鉄道で宮ノ下へ。
駅から宿の自家用ケーブルカーで川底まで降りて宿へ。
部屋食なので他の客にはまず会わない。
部屋に備え付けられていた「四季の味」という料理雑誌を隅々まで読んで,その後「黒蜥蜴」の続きを読んだ。
どこでもやることは変わらない。
夕食前と22時過ぎと午前4時半と朝食後,4回も温泉につかった。
22時過ぎにつかったときは露天風呂から流れ星が見えた。
4時半のときは星がくっきり見えたし,朝食後のときは青空に山椛がくっきり映えてきれいだった。


夜ごはんより朝ごはんがよくて。
うす味の茶碗蒸とかしその実が入った海苔の佃煮とか,脂ののったまぐろのづけとか鯵の干物とか。
茶碗半膳しかごはんたべられなかったけど満足満足。


10時過ぎに宿を出て,強羅まで登山鉄道でそれからケーブルカーで早雲山経由芦ノ湖へ。
途中文句なしにくっきりした富士山を眺める。
同席したアメリカ人と思しきにいさんは低い声で唸った後おもむろに立ち上がって窓を開けて写真を撮っていた。
芦ノ湖は船で。元箱根へ行く海賊船に乗船。
風が冷たいけれどデッキで景色を眺めていた。
先ほどのにいさんとまた同じ船で楽しそうにあちらこちらへ移動して写真を撮ってるのを眺めてこちらも頬が緩む。
韓国系と思しき家族連れはひとが景色眺めてる横でも平気で入り込んできて写真撮り捲ってた。
どこの国の人でも団体ひとつ形成すると強くなる。
周りに自分たちの言葉が通じないとわかってると声も大きくなる。
ふうん,と横目で眺めていた。


元箱根ではわかさぎの天ぷらと鴨南蛮で昼ごはん。
それから旧街道の石畳を甘酒茶屋までわしわし歩き,そこからバスで早雲寺へ。
石畳はもう二度と歩きたくねえ,とおもうくらいの悪路。
昔のひとは草履でこの道歩いたんだ,と母は云うけどこちとら根っからの現代っ子でい。
ひえっ,うひっ,あぶねっ,等情けのない声を上げながらの行き道となりました。
こんな道歩くのはわたしらくらいだろうとおもっていたら行き会う行き会う。
みんな奇特だね。


甘酒茶屋からバスに乗り,早雲寺経由で湯元の駅へ。
土産をいくばくか買い込み喫茶店で茶。
18時前のロマンスカーで新宿へ戻った。


しかしどういうことだ。風邪が後退してるのは。
温泉使って風邪ひどくしてちゃ意味ないじゃんか。
でも肌はすべすべです。
ほら,触ってみる? ってなもんです。
気持ちいい。