2005-02-21 小説/読了 読む 深爪中山 可穂新潮社 2003-05売り上げランキング : 84,408Amazonで詳しく見る by G-Toolsアン・ハッピーエンドなんてくそくらえ! が信条なはずなのに,どうしてか中山可穂さんの物語には惹き込まれてしまう。 主人公たちに後悔がないからか。 単にそれだけとは云いがたい。 なんだろう,どうしてだろう。 熟しきる前のプラムみたいなものだろうか。 外側は口がほころんでしまうくらい甘いのに種の間際はどうしたって酸っぱい。 最後の酸っぱさを覚悟してでも甘さに酔いたくてまた手を伸ばす。 そんな風にして読んでいるのかもしれない。