映画/劇場
「愛の神 - エロス -」
http://www.ainokami-eros.com/intro.html
aggieさんaggieさん，欲求不満ですかー？（違）
ウォン・カーウァイ監督に惹かれて観てきました。
「2046」でわけわかんないっぷりの健在さを見せ付けてくれた監督の新作だもの。
学生の頃「恋する惑星」を観に行って，地図の縦横間違えて迷子になった挙句見逃した恨みも忘れてないぞ。
とひとり勝手に盛り上がっていたのだけれど，結論から云えばすごーくよかった。
肌の露出は極限まで抑えられているのに，三本中一番ぞくぞくきたもの。
後のスティーブン・ソダーバーグ監督のとミケランジェロ・アントニオーニ監督のも悪くはないけど，エロス = 露出ってありきたりすぎる。
抑えて抑えて抑えた挙句に，滲みでるものの壮絶な艶，堪能しました。
コン・リーの顔ってあんまし好きじゃないんだけど，眉間に皺を寄せて苦しげな顔するのにはもうほんとそそられた。
シャオ・チャンもよかったよー。
この映画一番の立役者は彼の手，なのです。
予告観たひとは知ってるだろうけど，この手がすごく悩ましげな表情を見せるの。
その熱まで伝わってきそうなくらいに。
ああ，すっごくよかった…。
映画/劇場
「バッドエデュケーション」」
http://www.gaga.ne.jp/badeducation/
金曜日，夜の新宿。
なんて怪しい雰囲気醸そうとしてもわたしじゃ無理だ。
仕事終えてダッシュで会社出て，ひとりぶらっと観てきました。
19時かつかつの回なので，空腹に供えて劇場前のサンドイッチ屋でアイスティとサンドイッチを買う。
時間が時間なので劇場自体さほど混んでなくて，足をゆったり伸ばせるよい席を確保。
そして堪能の2時間。
別嬪なニイさんの絡みは現実味が薄い。
もっとこう，毛とか汁とか飛んでないと…ととんでもないことを考えたり。
少女マンガの中で語られる同性愛みたいじゃんねえ。
でもそれがきっとこの映画の魅力なんだと思う。
胡散臭げな目を向けたって目の前で動くきれいな身体に目は釘付け。
見据えられれば息が詰まるし，しどけなくされれば息も荒くなる。
いいねえやっぱし。どっちなのさ。いやいいよやっぱり。
ひとり脳内会話も弾む。
ただ，映画のつり広告で「エグイ」って評されててそれに惹かれて行ったのでそれだけはすごく残念。
エグイよかキレイだよ。
小説/読了
 | 風味絶佳 山田 詠美 文藝春秋 2005-05-15 売り上げランキング : 342 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
新刊売場でぴたりと足が止まった。
山田詠美さんの新刊だー！
大仰なあおり文句のポップが立ち，帯の惹句は「「新たな恋愛小説」が生まれた！」だって。
少々胡散臭くもあるけれども，もっとも信用の置ける作家の山田さん。
懐かしい甘さを感じるような装丁にも惹かれて手に取った。
数ページ捲って，レジスタへ向かう。
「あーもうだめだよこんなの観ちゃったら。これ買わずにでられたらわたしはわたしじゃない別のひとだ」
ひとりごつともなく呟いたのはそんなこと。
身体を使う男のひとが主人公の短編集。
どれもこれもすごくよい風味がする。甘いのに苦い。だけれどもやっぱり後味は甘い。
ずぶずぶと沈みこむような心地で読み上げた。
閉じた後には満足のため息。
給料日前？ そんなの知ったことか!!
少しだけ勇ましくなって家まで歩いた。
知ったことか，じゃ済まされないんだけどね…。
小説/読了
 | 百鼠 吉田 篤弘 筑摩書房 2005-01 売り上げランキング : 21,757 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ちょっと懐が心元なかったので，図書館で予約して借りてみた。
………買わなかったのを酷く後悔。
すべての三人称で語られる小説は，天上に住まう「朗読鼠」が紡ぐ物語を作家が書き写しているにほかなならない。
そんなような出だしで始まる表題作は，頬が緩むのを押さえられないほどの好き加減でした。
初めて読んだ作家さんなのだけれど，しばらく追います。
こんな好みの作家さん，まだ残ってたんだ…。
思い上がりも甚だしいけれども，嬉しい気持ちでそう思った。
よい出会いに感謝。
小説/読了
 | 赤目四十八瀧心中未遂 車谷 長吉 文芸春秋 2001-02 売り上げランキング : 18,744 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
寺島しのぶさんがアヤちゃんやってるんだって!!
主人公のへなちょこ男なんざ目に入りませんでした。
こわいこわい彫眉さんと，目にも綾なアヤちゃんだけ。
すんごくどきどきでございました。
映画だと彫眉さん内田裕也さんがやってるんだよな…。
地元tutayaで見つからず。足を伸ばして別な店漁るか。
文庫でよいので手に入れたい本になりました。
おひさしぶりですお元気ですか？
うわあ，一ヶ月ぶりだよ!!
何してたって夜更かししたり本読んだり眼鏡かけてヘッドホンしてiBookの前に座ってたら蔓の当たるところが凹むくらい痛くなって閉口した，とかそんな感じ？
特になにも変わることなく。
あ，珍しいことといえば，ドラマを観ています。
「離婚弁護士」「らくだ」ってひとが好き。
恋人はtvスキーなのですが，わたし自体はほとんど観ない暮らしが長かったのでちっとも執着がない。
どっちかといえばモニタのがいいや，な性質。
だからこれはすごく珍しい。
わざとらしさまで味に変えるドラマは珍しくて好きです。
あと二本くらいごはんどきに観ているのだけれども，どちらも「新撰組！」に出てらした役者さんが出ているので
「あ，山南さんだ！」「土方さんが動いてるー！」など観るたびぶつぶつ云ってしまいます。
山南さんはね，山南さんのまんまだよ。
品があってイヤミなの。お貴族様とかやればいいのになあ。
ところで会社のpcに入れておいたphotoshopが動かなくなりました。がーん。
カメラに写真は入ってるのに…。桜も途中で終わってんなあ。どうしよ…。
とりあえず家から忘れずにメディア持ってこようと思います。がびん。
というのが近況。
以下は読んで面白かった本など。
長いぜー。
■
26歳になりました。
日付が変わった瞬間は，終夜営業の古本屋で魚喃キリコさんの「南瓜とマヨネーズ」を読んでました。
友人からのmailで「お？」となった次第。
伊坂幸太郎さんの「チルドレン」が半値で見つかり小躍り乱舞。
外に出たら明るい月夜で機嫌更に上昇。
幸先よいぞ，とひとり自転車駆りながらほくそ笑んだのでした。
抱負としては，好きなこと，もの，ひとをきちんと大事にすること。心を傾けること。
新しいものを次々欲するのもアリだけど，そろそろ手の中にあるものの価値を再認識したいな，と。
あとはしたいことをする。したいことをするために我慢・努力を怠らない。
アレがしたいけどコレ終わらせないとできない。だけどコレはしたくないからアレも諦めよう，とかそんなのはつまらん。
とまあそんなことを茫洋と考えておりました。
恋人からの誕生日プレゼント第一弾は柳宗理の鍋でした。
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中に笊が入ってるんです。
ほうれん草茹でたり，蕎麦やパスタ茹でるのに絶好なんです。
帰宅して早速ほうれん草茹でたのだけれど，素晴らしい。楽しい。
だけども26歳の誕生日プレゼントが鍋ってどうなんだろうねー。
お母さんの40歳の誕生日に，とかやったらわかるんだけども。
まーいっか。（sigh）
